統合医療

当院では以下の療法を行なっています。

 

レーザー治療

スーパーライザーとは

  • 近赤外線を体の深部まで照射し、血流改善・鎮痛・自律神経調整 などを目的とした治療機器です。
  • 人間の医療(ペインクリニックなど)でもよく使われています。
  • 獣医療では犬・猫を中心に導入されていて、侵襲が少なく副作用も少ないため、動物病院でも安心して使えるとされています。

 

<特徴>

  • 無痛治療:温かさを感じる程度で、動物にとってストレスが少ないです。
  • 副作用が少ない:薬を使えない子や高齢動物にも使いやすいです。
  • 併用可能:薬や手術後のリハビリと一緒に行えます。

実際に動物病院では、整形外科や神経系のリハビリに多用されていて、「痛みのコントロール」や「機能回復のサポート」として評価が高いです。

 

当院での治療例>

1.整形外科系疾患

  • 椎間板ヘルニア
  • 関節炎(特に高齢犬)
  • 膝蓋骨脱臼の術後ケア
  • 筋肉や腱の炎症、痛みの軽減

2.神経系疾患

  • 神経麻痺(四肢の動きが悪い場合)
  • 顔面神経麻痺や神経痛
  • 神経系リハビリでの補助

3.皮膚科・創傷治癒

  • 難治性皮膚炎の改善
  • 傷口や術後の治癒促進

4.その他

  • 自律神経の調整(リラックス作用)
  • 慢性的な痛みや不安の軽減

 

オゾン療法

オゾン(O₃)の強い酸化力と免疫調整作用を利用した治療で、
「オゾンガス」をそのまま吸わせるのではなく、安全な濃度に調整して医療的に応用します。

オゾンには以下のような作用があるとされています。

<免疫調整作用>
自己免疫疾患や慢性炎症で、過剰な免疫反応を整えます。

<抗菌・抗ウイルス作用>
難治性皮膚炎、外耳炎、口腔内疾患、創傷の消毒。

<血流改善・代謝促進>
血液の酸素運搬能を高め、組織の修復を助けます。

<鎮痛・抗炎症作用>
関節炎や椎間板疾患などでの痛みの軽減。ペインコントロール。

<抗腫瘍補助効果(研究段階)>
がん治療の補助療法として併用されるケースもあります。

 

<当院での治療例>

  • 椎間板ヘルニアや関節炎のサポート治療
  • 皮膚疾患(膿皮症、外耳炎、湿疹、創傷治癒促進)
  • 口腔疾患(歯周病、口内炎)
  • 腫瘍疾患の補助療法
  • 腎不全や肝疾患のサポート

<注意点>

  • オゾンは濃度が高いと毒性があるため、獣医師が濃度管理を徹底することが必須です。
  • あくまで補助療法の位置づけで、手術や薬物療法の代替ではありません。
  • 効果は症例によって個体差があります。

  

1.直腸注入法(オゾンガス注腸)

  • 犬や猫で最も一般的。
  • 肛門から少量のオゾンガスを注入し、腸粘膜から吸収させる。
  • 痛みはほとんどなく、数分で終了。

2.皮下投与(オゾンガス注射)

  • 希釈したオゾンガスを皮下に注射。
  • 鍼灸と併用 ツボに注射する。

3.創傷・皮膚への応用

  • 難治性創傷や皮膚炎に、オゾンクリームで患部を処置。
  • 殺菌や治癒促進を狙う。

4.自家血療法

  • 採血した血液をオゾンガスと混合、オゾン化した血液を体の中に戻すという治療法です。

オゾンガス療法は 副作用が少なく、痛みもほとんどない安全な補助治療 で、特に高齢や慢性疾患を持つ動物に活用されることが多いです。

 

ホモトキシコロジー

ホモトキシコロジーはドイツの医師レッケヴェーク博士により提唱された療法で、「病気は体に蓄積された毒素(ホモトキシン)への反応」と捉えます。

治療では自然由来成分を含む製剤(注射剤、錠剤、液剤、外用剤など)を用い、解毒や代謝促進を助け、免疫や細胞機能の調整を行います。

 

特徴>

  • 解毒・排泄を促し、生体の恒常性を取り戻します。
  • 慢性炎症や免疫異常、腫瘍、腎臓病などで補助的に使用されます。
  • 西洋医学との併用がしやすく、相乗効果が期待できます。

 

<当院での治療例>

  • シニア期の慢性疾患(心臓・腎臓・肝臓・泌尿器・関節など)
  • アレルギーや皮膚疾患の体質改善
  • 腫瘍疾患における補助療法や緩和ケア
  • 手術後や投薬治療後の体力回復サポート
  • 行動や感情面での不安、ストレス症状

 

当院での取り組み

当院では、西洋医学的診断と治療を基本としながら、ホメオパシー・ホモトキシコロジーを統合医療(その他、鍼や漢方などの東洋医療も含む)として導入しています。

*ペットの自然療法として「薬以外の選択肢を知りたい」「副作用を避けたい」「QOLを重視したい」とお考えの方にとって、ホメオパシーもホモトキシコロジーも安心して選択していただける治療法となっています。当院では獣医師の診断と組み合わせ、必要に応じて西洋医学との併用を行なっております。